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" The Great Gatsby " by F. Scott Fitzgerald

 アメリカ文学でもっとも有名な作品のひとつ『グレート・ギャツビー』。
「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」の2位にもランクインしているし、一度原文で読んでみようと思いチャレンジしました。

<あらすじ>ニック・キャラウェイは第一次世界大戦に従軍した後証券マンになり、ニューヨークのロングアイランドのウエストエッグに住んでいた。
隣の家は豪勢なお屋敷で、そこに暮らしているギャツビーという人物は毎晩豪勢なパーティを開いており、あるときニックのもとにも招待状が届いた。
風変りな男ギャツビーと付き合うようになったニックは彼が胸に秘めた願望を知ることとなるのだった…

<感想>
村上春樹をよく読むようになってから、彼がこの作品を好きだというのを知るようになり、旧訳『華麗なるギャツビー』を読んだのがこの作品との最初の出会いでした。
でもピンとこず、「そんなにいいか??」と思ってたんですが、その後多読を初めてから原書を手に取ってみて、なんでそういう印象を抱いたのかがわかりました。
この本のよさは英語じゃないとわからない!!
少なくとも大幅に魅力がうすれることは確かだと思います。
話の筋自体は正直、そこまで面白いというわけでもなかったです…だから出版当時はあまり評価されなかったのかもしれません。
でも文章がとても綺麗!!美しさにはっとするような比喩もありました。
一番気に入ったのはしめくくりの部分です。切なさと希望が混在する名文だと思います。

ところでこの本を読み終わってからネットで日本語訳(旧訳)の最後の文章が引用されているのを見たのですが「えっなんか原文と印象が違う…」と思ってもやもやしてました。
でもその後村上訳を読んだら、その部分がこれぞピッタリという感じで訳されていてスッキリしました。
またギャツビーがきているピンクのスーツは訳ではどうなってるのかな?と思ったら「キャラメル色」でした。そうきたか~!と感心。
いや、原書でギャツビーがピンクのスーツを着てると描写されるたびに井脇ノブ子さんを連想してしまって…笑 村上訳の愛蔵版にはグレート・ギャツビーの舞台となった場所の解説などが載った小冊子もついててなかなか面白いです。

このお話、わりと難易度は高いと思います。けっこう昔の話ですしね。
最初にニックがつらつらと語っている部分はよく意味がわからないところもありました。そういうところは秘儀流し読みで乗り切りましたが^^;
でも繰り返し読む価値がある作品だし、何度も読むうちに理解できればいいかなーと思ってます。
村上氏も若いころにこの本に出会ってから、ボロボロになるまで何度も何度も読んだようですし…。
 
0743273567 The Great Gatsby
F. Scott Fitzgerald
Scribner 2004-09-30

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愛蔵版 グレート・ギャツビー 愛蔵版 グレート・ギャツビー
フランシス・スコット フィッツジェラルド
村上春樹 Francis Scott Fitzgerald

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