" Charlie and the Chocolate Factory " by Roald Dahl Roald Dahlの本の中で日本で一番有名なのはこれかも知れません。 『チャーリーとチョコレート工場』というタイトルで映画化され(ジョニー・デップ主演)ヒットしました。 日本語訳には新訳・旧訳があり、どちらも『チョコレート工場の秘密』というタイトルです。 Charlie and the Chocolate Factory (PMC) (Puffin Modern Classics) Roald Dahl Puffin 2004-04-12 by G-Tools <あらすじ> チャーリーの住む街にはウィリー・ワンカという謎の人物が経営するお菓子工場があった。 そこで作られるお菓子は他の工場で作られるのとはまったく違う不思議なものばかりで世界中で大人気。でもその工場の扉はずっとしまっていて誰も出入りする様子がないのである。 そんなある日、大量に生産されているワンカ製のキャンディ・バーのどれか5つに、その謎の工場を見学できるチケットが入っているというキャンペーンが発表された。 しかも当選者にはお菓子一生分のサービスつき。 チャーリーももちろん欲しがるが、彼の家は食べる物にも困るくらいの貧乏で、たくさんお菓子を買う余裕などない。 そんな彼をよそにワンカのキャンディバーは飛ぶように売れ、つぎつぎとチケットの当選者が発表されてゆくが… やっぱりダール作品のいいところは児童書だけどマジメくさってないところだと思います。 チャーリーのおじいちゃんがヤピ~と叫んで飛び上がるところとか描写がコミカルで笑わせてくれるし、工場ツアーに招待されたにくったらしい子どもたちが自己中を発揮するせいで次々ヘンな目にあっちゃうけどバリバリ放置されるという毒もあります… あとチャーリー一家の名前とか、細かいところまで面白い本です。 ストーリー展開的にはチャーリーがチケットを手に入れるというのはわかっていても、そこにいくまでが予想できそうでできなかったり…読ませるなぁ~と思います。 また、このお話は言葉遊びが豊富なので英語でこそ最大限楽しめるようになっています。 (だからダールは英米では有名作家なわりに日本での知名度はイマイチなのかも…) 韻を踏んだ詞が大得意のダールさんですが、この作品でもその能力がいかんなく発揮されています。 ウンパルンパ族がたびたび歌う歌の詞はお見事。歌詞はちょいブラック? でも英語の詞は初めて洋書を読む方には改行の位置などのせいもあって意味がとりづらいかもしれないので、わからなくても雰囲気を味わってドンドン読み進めてしまってください。 ちなみにこのウンパルンパ、出版された当時はアフリカ出身で黒い肌となっていたのですが黒人奴隷を連想させるというのが問題になって表現を変えたそうです。 それにしても映画版のウンパルンパは一回見たら忘れられない^^; あとやっぱりジョニーデップは変人役が映える と思う今日この頃でした。 PR