"Where the Mountain Meets the Moon" by Grace Lin Amazon.comでの評価の高さに惹かれて読んでみたら、とてもいい本でした。 面白いし、教訓も得られるし、子どもむけの本として完璧だと思います。 <あらすじ> Minliは貧しい家の一人娘。物語を聞かせてくれるやさしいお父さんと、生活苦から毎日ため息ばかりついているお母さんとともに、荒れ山と枯れかけた川の近くでくらしています。 村にやってきた金魚売りが売っていたのは幸運の金魚。両親の生活をよくしたいMinliはなけなしのお金でその金魚を買ってしまいます。 もちろんお母さんはそのことに大怒り。 Minliは金魚を手放すことにしますが、川に放そうとした金魚がなんと喋り出し、何でも知っているという月の老人のすみかに行く方法を教えてくれます。 Minliは、月の老人に一家の運を変える方法を教えてもらう旅に出ることにします…。 <感想> 話の中に登場人物が語る短い物語が頻繁に挟まれます。それらの話の中で語られることが伏線になっていることも多く、「おお~そういうことだったのか!」という感覚を何度も楽しめました。 ないものを嘆くのではなく持っているものを大事にする、感謝するということの大切さが改めてわかります。 しかし説教臭い感じはなく、物語として大人でも楽しめると思います。 表紙のニューベリー賞受賞のしるしは銀色ですが、これ大賞でも良かったんでないの?と個人的に思いました。おすすめです。 Where the Mountain Meets the Moon Grace Lin Little, Brown Books for Young Readers 2009-07-01 by G-Tools PR