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The God of Small Things by Arundhati Roy

インドの活動家アルンダティ・ロイの半自伝的小説で、1997年度のブッカー賞受賞作です。

インドで生まれた双子の兄妹エスタとラヘル、そしてその家族に起こった悲劇。
話の時系列がけっこう入れ替わるので、展開をつかむのにやや苦労しました。
でもその入れ替わりが謎や余韻を読んで、すごく効果的です。

この小説を読んで思ったのはとにかく文が詩的で美しい!
私の英語レベルでは難しい部分もたまにありましたが、それでも読み進めてしまうほど綺麗でした。
英語で読んでいてよかったと思える本です。
美しいものだけじゃなくて、汚いものや残酷なものを描写しているのにそれもひっくるめて綺麗。
鮮やかな色や空気の湿り気、むっとしたにおいまで感じられそうな文章でした。
この作者のほかの小説も読みたい!と思ったんですがどうやら出している小説はこの作品だけのようですね…

The God of Small Things The God of Small Things
Arundhati Roy

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The Cardturner by Louis Sachar

大好きな作家Louis Sacharの新作です!
今回のお話はトランプのブリッジがテーマ。
主人公の高校生Altonは糖尿病で失明してしまった叔父さんのアシスタントとしてブリッジをプレイすることになります。
独身で大金持ちの叔父さんの過去にはある秘密があり…。

私は主人公と同様にブリッジのルールをまったく知らなかったけど楽しめました!
ブリッジの説明のところは特に英語だとよくわからないこともあるかもしれませんが、飛ばしても話がちゃんとわかるしくみが用意されてるので大丈夫です。
Sacharらしく、くすっと来るところがいっぱいです。
本当にAltonという少年が考えながら書いてるみたいな語り口でした。

少しずつ明らかになる謎に引き込まれますね~。
叔父さんの過去話は、せつなくも美しかったです。内容は全然違うんですが、Holesに出てきた黒人男性と白人女性の結ばれなかった恋のお話を思い出しました。
後半でAltonが叔父さんにある言葉を言われる(?)部分では若干涙が出てしまいました。

この本のオーディオブックも出ていますが、Sachar自身が朗読しているようです。
Sacharが朗読している他作品のオーディオブックを持っていますが、結構上手かったです!
声も聞きやすくていい声でした。

The Cardturner The Cardturner
Louis Sachar

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洋書レビューはじめました

はじめまして。
とにかく英語の本を読むことが日本にいながらにして英語力をUPさせる最善の方法だとどこかで聞きました。
最初は勉強目的だったけどやがてそれ自体が趣味になりました…。
ただ読むだけでなく記録に残していきたいと思いこのブログを始めました。
しばらくは今までに読んだ本の感想をまとめてUPしたいと思います!
続くかな?笑



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