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Matilda by Roald Dahl

世界中の子どもたちに人気の作家Roald Dahl。私も大好きです。
 Dahlは大人向けの本も子ども向けの本も書きましたが、子ども向けに書いた本のなかでもおすすめなのがこの”Matilda"です。

Matildaは天才少女で読書が大好き。
とてもいい子なのにマチルダの周りにはとんでもない大人がいっぱいです。
お母さんはマチルダをほったらかしてビンゴに行っちゃうし、お父さんは仕事で詐欺みたいなことをしているし、ザ・トランチブルというゴツイ女校長は子どもが大嫌いでだし…。
というかこのトランチブルの行動は、実際いたら逮捕されてるぐらいやばいです。笑
描写がコミカルなので笑えてしまうところではあるんですが。
たぶんこれが男だったらさすがにお話とはいえしゃれにならないから女キャラなんでしょうねぇ。
ダールの児童書を読んでいるとたまにここまで描いちゃって大丈夫かい?と思うところがありますが、そのへんの手加減をせずに面白さを追求してるところも人気のひとつだと思います。

で、マチルダがそんな大人たちに大小さまざまな仕返しをするんですが、
それが普通のしかえしじゃなくてアイデアあふれてておもしろいです。
後半は常人には真似できないすごいパワーまで使ってしまいますし…。

マチルダは天才だけどそれをぜんぜん鼻にかけないし、思いやりがあるし、とっても好感が持てます。
あと忘れてはいけないのがMatildaの先生のMiss Honey。
とっても優しくてかわいらしくてちょっとシャイそうで、実生活でものすごく苦労しているこの先生に挿絵の印象も相まって好感を抱かないではいられません。
そのMiss Honeyの苦労というのが、このお話のクライマックスへとつながっていきます。

挿絵担当のクエンティン・ブレイクさんはダールの児童書の絵をほとんど担当しているだけあってお話と絵のテイストがぴったり合っています。
このMatildaにもかわいい挿絵がいっぱい入ってます。
でも大きい挿絵ばかりではなく小さい挿絵が文の途中にちょこちょこ入っていることが多いので、それなりに文章も多く、絵を楽しみながらも英語をしっかり読んでいる感を味わうことができます。
初・洋書におすすめです!

Matilda (PMC) (Puffin Modern Classics) Matilda (PMC) (Puffin Modern Classics)
Roald Dahl Quentin Blake

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Holes by Louis Sachar

この本をまだ読んだことのない人がうらやましいです。
これから(初めて)読むことができるのですから…!

これはニューベリー賞、その他多くの賞を受賞した作品で、映画にもなりました。

左から読んでも右から読んでも同じ名前の少年Stanley Yelnatsは、無実なのにもかかわらず運悪く靴を盗んだ罪で更正施設行きになってしまいます。
Camp Green Lake(しかし湖などないカラカラの土地)で、同い年の少年たちとともに毎日毎日地面に穴を掘ることに…。

Stanleyの先祖の謎、この土地で昔起こった悲劇などあらゆる秘密が少しずつ明らかになっていきます。
それがパズルのようにつながっていく感覚がたまりません!
これからもずっと読みつがれていく本だと思います。

Holes Holes
Louis Sachar

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Stargirl by Jerry Spinelli

主人公レオの高校にやってきた転校生はとっても変わった女の子。
その名はスターガール!
ファッションだけでなく、その行動もかなり奇抜です。
食堂で誕生日の生徒のために歌を歌ってあげたり、バスケの試合で相手まで応援してしまったり…。

スターガールはとにかくピュアで自分の心に正直です。
自分がいいと思うことを自由にやって…とてもまぶしく感じました。
でもやっぱり人と違うということは敵をつくってしまうものです。
スターガールもレオのために普通になろうと努力するのですが…。

ダンスのシーンはとても素敵で、映像を見たように心に残りました。
終わり方も幸せな謎が残る感じでとてもよかったです。

Stargirl Stargirl
Jerry Spinelli

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Nocturnes by Kazuo Ishiguro

(邦題 『夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』)

音楽にまつわる短編集です。
カズオ・イシグロの作品を読むのはこれが初めてでした。
あまり音楽に詳しくないし楽器もやらないので専門用語がいっぱい出てきたらどうしよう…と思いましたが大丈夫でした。

哀愁あふれる物語たちといった感じでしょうか。
うまく言えないのですが、人と人とのやりとりの中にリアルさを感じました。
会話の中で、ちょっと険悪なムードが混じる感じとか。
行動ににじみでる相手の態度とか。
その状況がありありとイメージできました。
けっこうクスッとくるところもありましたよ!

二番目の作品、"Come rain or come shine"が一番気に入りました。
この作品のラストの文章が個人的に大好きです。
なんともほほえましい幸せな気分になりました。

Nocturnes Nocturnes
Kazuo Ishiguro

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The Great Blue Yonder by Alex Shearer

(邦題 『青空のむこう』)

幼いハリーはある日お姉ちゃんとけんかをした後に事故で亡くなってしまいます。
幽霊になってthe Other Sideにやってきたハリーが自分の心に決着をつけて、次へ進むまでのお話です。

最後の方で泣いてしまいました。
自分は生まれ変わりとかは否定するわけでも本気で信じるわけでもないのですが、
この本で語られる生まれ変わりというもののとらえ方はすごくいいなと思いました。
後味もとてもよく、読み終わったときにはさわやかな気分になれました。

ハリーが読者に語りかけるような形で物語が進んでいくのですが、
小さい子どもの話す英語ってこんな風なんだろうな~って感じでかわいらしかったです。

The Great Blue Yonder The Great Blue Yonder
Alex Shearer

Macmillan Children's Books 2002-04-12
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