村上春樹ハイブ・リット by 村上春樹 左に英語の短編小説、右に村上春樹さんの訳が載っています。そして朗読CDもついている、何とも豪華な本です。 収録作品は三つ。 ・レイニー河で by ティム・オブライエン(朗読はティム・オブライエン本人!) ・ささやかだけれど、役に立つこと by レイモンド・カーヴァー ・レーダーホーゼン by 村上春樹 三つ目は村上春樹さんの短編と、それをバーンバウムさんという方が英訳したものが載ってます。 ちなみに『レイニー河で』以外は、ナレーター(アメリカ人)による朗読です。 いや~勉強になりました。 洋書を読んでここはどう訳すのかなと思っても、なかなか邦訳本と突き合わせて確認するのは面倒くさいものですが、これはさっと横を見れば訳がそこにあるわけですから…しかもあの村上春樹の訳が! 単語の意味はわかってもいまいち何が起こってるのかよくわからない英文ってたまにあるので、対訳がついてるとすぐ解決できて助かります。 この本はページの下に単語や熟語の解説も載ってます。 私は『レイニー河で』が好きでした。 戦争に収集された青年が家を出て、カナダへ逃げ出そうかどうか迷うお話なんですが、混乱して追い詰められる主人公の心情がとてもリアルで…オブライエンの朗読も味があって、話の雰囲気に合ってて良かったです。 村上春樹ハイブ・リット 村上春樹(編・訳) 柴田元幸(総合監修) アルク 2008-11-28 by G-Tools PR